台湾はグルメや観光地だけでなく、本屋や図書館といった本に関わる施設がとても魅力的です。なかでも、現代建築と未来的なデザインで注目を集める「高雄市立図書館」と、木の温もりと自然との調和が美しい「台北市立図書館北投分館」は、台湾旅行する人に特におすすめしたい図書館です。立地や特徴などが異なるこの2つの図書館の見どころやおすすめポイントを紹介します。台湾の本屋はこちらを参考にしてみてくださいね。
・台湾旅行でおすすめの図書館
・高雄市立図書館と台北市立図書館北投分館の魅力
・図書館を訪れる際の楽しみ方
この記事を書いた人

sui
フリーライター
・年間100冊以上を読む読書好き
・出版・書店関連勤務13年以上
・旅先は国内27都府県、海外20か国以上
台湾旅行でわざわざ図書館を訪れる理由
せっかく台湾を訪れたのに、わざわざ図書館へ行かないといけないの?と思う人もいるかもしれません。ですが、図書館を訪れると、観光地巡りやショッピングでは味わえない楽しみがあります。
図書館はその地域の文化や歴史に触れられる場所です。例えば、ヨーロッパにある国立図書館を訪れた際は「歴史がある格調高い場所」と感じ、台湾では「市民のための憩いの場だ」と感じるなど、図書館と言っても地域や文化、目的によってさまざまです。建築様式や館内の展示物を通じて、土地ならではの文化や価値観を感じることができます。
また、旅の途中でリラックスできる静かな空間は、忙しい観光スケジュールの中で心を落ち着ける時間を提供してくれます。無料で利用できるWi-Fiやカフェが併設されているなど、旅の情報収集やちょっとした休憩にも最適です。
・その地域の文化や歴史に触れられる
・忙しい観光スケジュールの中で心を落ち着かせることができる
・無料Wi-Fiやカフェ併設などで休憩に最適
高雄市立図書館と台北市立図書館北投分館の比較チャート
まずは、高雄市立図書館と台北市立図書館北投分館のポイントをまとめてみました。雰囲気やアクセスなど、旅行計画によって選ぶ図書館が変わってきます。
| 高雄市立図書館 | 台北市立図書館北投分館 | |
|---|---|---|
| 住所 | 高雄市前鎮区新光路61号 | 台北市北投区光明路251号 |
| アクセス | 三多商圏站から徒歩約13分 | 新北投車站から徒歩約6分 |
| 営業時間 | 10:00~22:00 | 日・月曜:9:00~17:00 火~土曜:8:30~21:00 |
| 休館日 | 月曜日 | 不定休 |
| 周辺観光スポット | 美麗島站、駁二芸術特区 | 北投温泉 |
| デザイン・雰囲気 | 近代的、モダンな建築 | 木造、環境へ配慮した建築 |
| 静けさ・リラックス | 静かだけど | 静か |
| 長居しやすさ | とてもしやすい | 立ち寄り、休憩 |
| 設備 | カフェ、屋上、Wi-Fi | テラス |
高雄市立図書館と台北市立図書館北投分館はどちらもおすすめですが、高雄市立図書館は旅の途中の調べ物や作業場所としても最適で、一方、台北市立図書館北投分館は温泉地でのんびりした空気感を味わうのにおすすめです。お好みや行先に合わせて選んでいただければと思います。
本を楽しめる設備と工夫が満載!高雄市立図書館

台湾第二の都市と言われる高雄市。現在の高雄市立図書館がオープンしたのは2014年(正式オープンは2015年)で、ガラス張りの近代的な建築が特徴です。地上8階、地下1階建ての建物で、単に本を読む・借りるだけの場所ではなく屋上テラスやカフェ、レストランなどが併設され、さまざまな用途で使えるような施設になっています。Wi-Fiがあるのも旅行者にとっては嬉しいポイントでした。

無料Wi-Fiはあり、コンセントは少なめ

地下1階は無料のロッカー(登録必要)や子ども向けの絵本コーナー、1・2階にはいくつかの飲食店がありました。
総合受付は3階にあり、本屋や雑貨屋のような本のディスプレイがされていました。4階から8階までは広々とした図書館設備で、静かに本を読むのに最適です。私は中国語が読めないので、主に2、3階に滞在して作業していました。屋上は開放的なテラスになっていました。訪れたのは1月だったので、緑は少なめでした。寒かったので人はいないかとも思いましたが、一人ベンチに座って寛いでいる人や、イヤフォンで音楽を聴いている若者などがいました。とても設備が充実したと図書館です。

Wi-Fiは無料で、受付で利用方法を教えてもらいました。Wi-Fiがあり、座席も多いのですが、充電できる場所は多くはありませんでした。
地下1階 無料のロッカー、子ども向けの絵本コーナー、シアター
1階 飲食店(テストラン)
2階 飲食店(カフェ)
3階 総合受付
4~7階 図書館エリア
8階 館長室など
屋上 テラス


日本の雑誌や書籍もあり
高雄市図書館を訪れたのは、8カ月間の世界旅行の終盤でした。ここで久しぶりに日本の雑誌を読むことができました。台湾では翻訳された日本の書籍を目にすることが多く、日本の書籍や文化を台湾の人々に興味を持ってもらえているということを嬉しく感じました。
本を楽しむための工夫が満載

高雄市図書館では本を楽しんでもらうためのさまざまな工夫がされていました。例えば、月のトピックスを楽しく読ませたり、ギフトのように本をラッピングし選ぶ楽しさ、開けててみないとどんな本が出てくるか分からないわくわく感を出したりしていました。本は読むだけではなく、選ぶ、見つけるのも楽しさのひとつだと、あらためて思い出させてくれました。

高雄市立図書館
住所/高雄市前鎮區新光路61号
公式HP/高雄市立図書館
のんびりとした空気感で休息できる台北市立図書館北投分館

ただでさえ旅行というのは日常から離れてリフレッシュする行為で、台湾を訪れているだけでも異国の空気感を感じながら気分転換ができます。そのなかでもさらに台北市立図書館北投分館は、穏やかなでゆったりとした雰囲気で、木のあたたかみを感じながら休息できる場所でした。北投観光のメインである温泉と組み合わせれば、癒しの旅になりますね。
環境に配慮した建築物

台北市立図書館北投分館はその建築が注目されています。理由のひとつは環境に配慮した建築であるからです。緑豊かな北投公園内にある図書館は、公園と調和する木造建築。屋根には太陽光パネルが設置されているほか、雨水を貯水して、植物の水やりやトイレの水に使用できる設備の備わっているそうです。環境に与える影響を最小限に抑える設計や運営をしている建築物が認証を受ける「エコ建築九大指標候補証書」を与えられています。本好きだけではなく、建築好きの方にもおすすめです。


自然光が気持ちの良い空間づくり

台北市立図書館北投分館の中に入ってみると、とても静か。利用者の方は静かに黙々と本を読んでいました。そして、印象的だったのは太陽の光です。図書館には大きな窓があり、建物に使われている木と自然光であたたかい雰囲気を感じられました。

訪れたのが冬だったので長居はできませんでしたが、公園内の緑を楽しめるテラス席も気持ちよかったです。こちらはWi-Fiやコンセントなどはなかったので、館内を散策し、少し休憩をして出ました。短い時間でもゆったりとしたひとときを過ごせました。

台北市立図書館北投分館
住所/台北市北投区光明路251号
公式HP/台北市立図書館北投分館
高雄市立図書館と台北市立図書館北投分館は目的に合わせて選んで
趣向の異なる2つの図書館、高雄市立図書館と台北市立図書館北投分館 を紹介しました。比べてみることで違いが分かりやすくなったのではないでしょうか。場所も雰囲気も設備も異なる2つの図書館は、旅の目的やスケジュールに合わせて選んでいただければと思います。
個人的には、旅中の作業をしたり長く滞在したいときは高雄市立図書館、その空気感を楽しんで休息したいなら台北市立図書館北投分館がおすすめです。台湾旅行ではぜひ楽しんでくださいね。


