ヨーロッパの本屋はおしゃれ!実際に訪れたおすすめ3選

海外旅行へ行った際、どんな場所を訪れるでしょうか。ショッピングモールやテーマパーク、世界的遺産や大自然を感じられる場所が多いでしょう。もちろんそれも楽しめますが、読書好きとしてはやっぱりヨーロッパでも本屋を訪れたいですよね。

海外には日本では出会えないような本屋が沢山あります。読書と本屋めぐりが趣味の私が、実際に訪れたおしゃれな本屋をご紹介します。

この記事を読んでわかること

・ヨーロッパのおしゃれな本屋
・観光と合わせて楽しめる本屋
・日本の本屋との雰囲気の違い

この記事を書いた人

モロッコ・シェフシャウエンで撮影したサイト管理人suiのプロフィール写真

sui
フリーライター

・年間100冊以上を読む読書好き
・出版・書店関連勤務13年以上
・旅先は国内27都府県、海外20か国以上

目次

実際に訪れたヨーロッパのおしゃれな本屋

日本では古民家活用や、おしゃれなカフェ併設などの本屋をよく見かけます。私が訪れたヨーロッパにも歴史的な建造物を活かしたり、アンティークな雰囲気が漂う本屋が多くありました。古民家活用と同じく、歴史ある建物を活かしていますが歴史と文化が違うと雰囲気が大きく異なり日本の本屋とはまた違う魅力がありました。一方、小さな個人書店では内装やレイアウトなど、独自の世界観をしっかり持っているお店が目にとまりました。

なかでも特におしゃれで特徴的だった本屋を3件ご紹介します。以下にこの記事で紹介する本屋の概要をまとめました。

国・地域観光地からのアクセス居心地雰囲気
Atlantis Booksギリシャ・サントリーニ島ポップ、カラフル
Ler Devagarポルトガル・リスボンモダン、スタイリッシュ
Libreria Acqua Altaイタリア・ベネチアクラシック

ギリシャ・サントリーニ島の穴場な本屋「Atlantis Books」

ギリシャにあるサントリーニ島はエーゲ海に囲まれた、世界中から人気の高い観光地です。白壁の家が建ち並ぶ中にブルードームと呼ばれる青く丸い屋根の教会、そして美しい夕日が見どころです。サントリーニ島のメインの観光エリアはイアという町で白壁の家やブルードーム、美しい夕日もここから眺めることができます。また、日差しが強く、白壁の照り返しもあったためサングラスがあったほうが良いと思います。

首都であるアテネから飛行機も出ていますが、私はフェリーで向かいました。フェリーの中は冷房がきいてとても寒かったので、夏場でも長袖の服を持っていくことをおすすめします。白壁の街を想像していたので、港に到着した際に木のない山のような姿に驚きました。

ギリシャ・サントリーニ島のアティニオス港
ギリシャ・サントリーニ島のアティニオス港

Atlantis Booksのポイント01 サントリーニ島らしい白壁の本屋

サントリーニ島の本屋「Atlantis Books」の外観
Atlantis Booksの外観

さて、イアに到着し、なんとなく人の流れにそって歩いていると10分ほどでメインストリートへたどり着きます。メインストリート入口付近にある小さな本屋が「Atlantis Books」です。入口は階段を下りて地下にあるのですが、カラフルな外壁なので見落とすことはなさそうです。サントリーニ島らしい、白と青の外観が印象的な本屋です。ちなみに白壁が多いのは強い紫外線を防ぐ効果がある石灰を使用しているためだとか。

サントリーニ島の本屋「Atlantis Books」の入口
Atlantis Booksの入口は階段を下りた地下に

Atlantis Booksのポイント02 雑多なのにおしゃれな空間

サントリーニ島の本屋「Atlantis Books」の内観
Atlantis Booksの中はドーム型の屋内に本がびっしり

お店の中に入ってみると空間はあまり広くなく、手狭なスペースに本が所狭しと並んでいました。ドーム型になっていて、天井や壁には文字やイラストが描かれ、雑多なのになぜかおしゃれな空間です。

サントリーニ島の本屋「Atlantis Books」の天井
Atlantis Booksの天井には手描きの文字

観光客も多く訪れていましたが、観光客お断りのような雰囲気もなくゆっくりと中を楽しめました。また本屋さんに置かれている本は、装丁がおしゃれなものが多いような気がしました。

サントリーニ島の本屋「Atlantis Books」で売られていた本
店内に並んでいた本の装丁が美しい

Atlantis Booksのポイント03 オーナーのこだわりや本への愛情が伝わってくる

サントリーニ島の本屋「Atlantis Books」で売られていた本とPOP
手描きのPOPが添えられた本たち

店内にはいくつもの手書きのPOPが置かれており、外国でもPOPという文化があるんだなと感慨深かったです。POPはおしゃれに装飾されているわけではなく文字のみなのですが、それが逆に書いた人の本に対する愛情が伝わってくるような気がしました。

サントリーニ島の本屋「Atlantis Books」で売られていた本とPOP
本の陳列もなんだかおしゃれに感じます

Atlantis Booksは豪華というよりも、おしゃれで温かみを感じる本屋さんです。私が訪れている際にも観光客はもちろん、地元の人も訪れているようでした。お客さんが途切れることなく静かな活気がありました。

Atlantis Books
住所/Nomikos Street, Oía 847 02 ギリシャ
HP/Atlantis Books
Instagram/@atlantisbooks

ポルトガル・リスボンでアートを感じる本屋「Ler Devagar」

ポルトガル・リスボンの様子
ポルトガル・リスボンの街並みとトラム

南ヨーロッパに位置するポルトガルの首都であるリスボンは治安も良く、女性一人旅にもおすすめの場所です。街はトラムが行き交い、アズレージョと呼ばれる伝統的なタイルを使用した建物が印象的で、街を歩いているだけでわくわくします。「ジェロニモス修道院」や「発見のモニュメント」などの定番観光スポットも十分に楽しめますが、地元の雰囲気を楽しみたいなら本屋「Ler Devagar」がおすすめです。

Ler Devagarは「レルデヴァガール」と読むそうで、エクスナレッジから出版されている『世界で最も美しい書店』でも魅力ある本屋のひとつとして紹介されています。ポルトガルの有名書店「レロ書店」はポルトにあり、リスボンから電車で約3時間かかります。レロ書店とは異なるタイプの本屋ですが、レロ書店まで足を運ぶことができない時にもLer Devagarを訪れてみてはいかがでしょう。

Ler Devagarのポイント01 若者の活気を感じられる

ポルトガル・リスボンにあるLxFactory付近の住宅街
LxFactory付近は閑静な住宅街

Ler DevagarはLxFactoryというスポットにあります。LxFactoryは工場・倉庫街をリノベーションした若者に人気のエリアです。周囲は閑静な住宅街ですが、この通りに入ると賑やかになり多くのお店が並んでいました。私が訪れた日曜日。LxFactoryでは毎週日曜日にフリーマーケットが開催されているようで、偶然ですがフリーマーケットの賑わいを感じられました。他の曜日だともっと落ち着いた雰囲気なのかもしれません。タイミングが合うようなら日曜日に訪れるのをおすすめします。

ボルトガル・リスボンにあるLxFactoryの入口
LxFactoryの入口

フリーマーケットでは、アクセサリーや器などが売られていました。マーケットのお店を眺めながら歩いていたため、Ler Devagarを一度通り過ぎてしまいました。外観や看板は少し分かりにくいので気を付けてくださいね。

ポルトガル・リスボンにあるLxFactoryで開催されているフリーマーケットの様子
LxFactoryで開催されているフリーマーケットの様子

Ler Devagarのポイント02 フォトジェニックなモニュメント

リスボンの本屋Ler Devagarの内観
リスボンの本屋Ler Devagarの内観

中に入ってみるとまずは、シンボル的存在である自転車のオブジェが目に飛び込んできます。そして、壁一面にずらっと並んだ本も美しい。本屋といえば本が並んでいるのは当たり前ですが、アートを思わせる棚は珍しいかもしれません。本もお店をおしゃれに見せるデザインの一部になっているように感じました。

本屋Ler Devagarの1階から撮影した画像
Ler Devagarの1階は売り場とカフェスペース

お店は2階建てになっており、1階には売り場&カフェスペースになっていました。カフェにはパソコンを開いて作業している人やコーヒーを飲みながらおしゃべりを楽しんでいる人たちが利用していました。2階に上がってみると、吹き抜けになっていて、1階を見下ろしながらぐるっと一周することができます。2階は自転車のオブジェをより近くで見られます。私が訪れた際には観光客らしきアジア系の女性が写真を撮っていました。

また、2階には巨大な印刷機も置てありました。この建物は印刷工場を改装したものでその名残を感じられます。

本屋Ler Devagarのカフェスペースと大きな印刷機の画像
Ler Devagarの2階には大きな印刷機

Ler Devagarのポイント03 アートな本がずらりと並ぶ

リスボンの本屋Ler Devagarの本棚
Ler Devagarの本棚には写真集が並んでいました

お店や棚自体がアートのように感じられると書きましたが、実際に、特に2階の本棚には写真集などのアートな本が並べられていました。日本では写真集などがあまり売れなくなってきて、本屋でのスペースも小さくなっていると聞いたことがあるので、少し嬉しくなりました。

Ler Devagar
住所/Nomikos Street, Oía 847 02 ギリシャ
HP/Ler Devagar
Instagram/@lerdevagar

イタリア・ベネチアで最古の本屋「Libreria Acqua Alta」

イタリア・ベネチアのゴンドラと運河
イタリア・ベネチアのゴンドラと運河

水の都とも言われるイタリア・ベネチアにも素敵な本屋がありました。ベネチアはベニスとも呼ばれ、運河をゴンドラが行き交う街は世界文化遺産に登録されています。水上バスを利用して、観光をしてみましたが異国情緒を感じられ、とてもいい経験です。細い石畳の通りが多く、ムラーノ島で作られるガラス工芸品・ベネチアンガラス、仮面を売るお店が多かったです。

イタリア・ベネチアで売られていた仮面
イタリア・ベネチアで売られていた仮面

細い石畳の通りは階段も頻繁にあるので、重いスーツケースだと移動しにくいかもしれません。身軽にバックパックなどで行きたい場所です。

イタリア・ベネチアのゴンドラと細い運河
イタリア・ベネチアのゴンドラと細い運河

ベネチアを訪れた際に、ベネチア在住の日本人に少し案内してもらったのですが、その際に「面白い本屋があるよ」と教えてもらったのが本屋「Libreria Acqua Alta」です。

Libreria Acqua Altaのポイント01 ベネチアで一番歴史のある本屋

ベネチアの本屋Libreria Acqua Altaの内観
Libreria Acqua Altaの内観

「Libreria Acqua Alta」は、ベネチアで一番古いと言われている本屋です。名前の「 Acqua Alta(アクア・アルタ)」はイタリアのベネチアで発生する高潮を意味しています。水害の多いこの土地らしい名前でもあります。ベネチアは細い道が入り組み迷路のようになっているので、方向音痴の私はこの本屋へもう一度行けるか不安があります。さらに、写真を撮り忘れてしまったのですが、一見本屋とは分かりにくい外観のため、案内してもらわなければきっと出会えなかっただろう本屋です。

Libreria Acqua Altaのポイント02 ベネチアらしく本はゴンドラに並ぶ

ベネチアの本屋Libreria Acqua Altaの内観
Libreria Acqua Altaの店内にはゴンドラが置いてある

店内は少し暗い印象で、所狭しと本が敷き詰められています。本棚には横に倒れた状態の本が山のように積み上げられています。雑然さがお店ではなく、個人蔵書家の自宅の書棚を見ているような気分になり、それもまた味があるように感じられました。お店の中央には、歴史を感じるゴンドラが配されていて、その上にもびっしりと本が置かれていました。新刊も置いてあるようでしたが、お店の雰囲気もあり古本屋のような印象で、掘り出し物の本が見つかりそうです。

ベネチアの本屋Libreria Acqua Altaのディスプレイ
Libreria Acqua Altaのお店の外に置いてあったディスプレイ

Libreria Acqua Altaのポイント03 フォトジェニックな空間で写真撮影

ベネチアの本屋Libreria Acqua Altaのフォトスポット
Libreria Acqua Altaのフォトスポット

お店の奥(中庭というか、裏口というか外に出ます)へ行くと、壁際にまさに山のように本が積み上げられています。雑然と置いてあるのに、雰囲気があるのが不思議です。ここは写真スポットにもなっているようで、観光客の方が何人か写真を撮っていました。本は階段状になっていて、上まで登ることができます。

ベネチアの本屋Libreria Acqua Altaの中庭の様子
Libreria Acqua Altaの中庭の様子

お店の入口よりも、お店の奥のほうが本屋だと分かりやすい外観をしていました。お店のところどころに、ゴンドラや舵輪などがディスプレイされていて、お店の中を注意してまわってみるのも面白い本屋でした。

Libreria Acqua Alta
住所/C. Longa Santa Maria Formosa, 5176b, 30122 Venezia VE, イタリア
HP/Libreria Acqua Alta
Instagram/@libreriaacquaalta

ヨーロッパへ出かけたら本屋めぐりをしよう

本屋はその国や地域の文化やトレンドなども色濃く反映する場所だと思います。ひと味違う観光を楽しみたい方は、世界中の素敵な本屋をちょっと覗いてみませんか。

この記事を書いた人

旅行ガイドブックの編集、書籍専門のECサイト運営などを経て現在はフリーライターとして活動。読書と旅が好き。年間100冊以上の本を読み、訪れたのは国内27都府県、海外20か国以上。

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